最近人気のアニメにご注文はうさぎですか?という作品があります。木組みの家と石畳の街に引っ越してきた主人公が偶然出会った少女達と下宿先である喫茶店で働いていくというストーリーで所謂美少女アニメのホノボノとした作品ですがこのごちうさ、何とも興味深い謎があるようです。と言うのも作中の舞台になる木組みの家と石畳の街はヨーロッパの建築物が立ち並ぶ風景でありとても日本とは思えない街並みなのです。通貨が円なので日本だとは思いますがこの街はどこにあるのか、それがこの謎なのです。様々な説があるようですがここでは一番有名なこのごちうさの世界は第二次世界大戦で枢軸国が勝利したifの世界だという説を紹介します。この世界では現実の日本には存在しない軍隊が存在しメインキャラの父親二人は元兵士という設定があります。現実世界では自衛隊であるはずでこの時点で矛盾が生じています。更にこの街には男性があまりにも少ないという点があり、即ち男性は徴兵されているのではといわれています。枢軸国勝利後の世界を描いた高い城の男という作品がありこれと似たような世界だとも言われているようです。他にもドイツが占領したヨーロッパの一部を日本が分割占領している、という説もありますがこれは説得力に欠けるため日本がベトナムを占領した後説を取ります。史実でも日本が行ったフランス領ベトナムへの仏印進駐。これを前提に考えると第二次大戦で日本が勝利し、そのままベトナムを領土に組み込み、宗主国フランスの街並みを大きく残したまま開発したという説です。こちらの方がまだしっくりします。しかし、戦争がそもそも発生せず、国家体制が戦前そのまま現代になった説もありハッキリとはわかりません。実際作中の街はヨーロッパの様々な街を参考にしているらしいので欧州のどこかなのかもしれません。それでも疑問は残ります。神奈川県の西洋館街なのかとも思いましたが恐らく違うでしょう。しかしとても美しい風景なので一見の価値はあります。結論から言うとごちうさには純粋なストーリーとは別にミリタリー的な歴史的な要素も入っているのかもしれません。本編を楽しむのも良いですがこんな風に色々と考察してみるのもまた面白いですね。